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2020.06.03

背景に家庭内の問題がある場合…その2

まず、家庭の問題として深刻なのは、虐待が疑われる場合です。不登校の背景にもネグレクト(養育放棄)などの虐待が絡んでいる場合があります。虐待が疑われる場合には、虐待のチェックリストがありますので、それに照らし合わせてみます。そして、その可能性が高いと考えられる場合、まずは、生徒から詳しく状況を訊きましょう。ただ、子供は無意識のうちに親を守ろうとするので、ストレートにききましょう「お父さんはあなたに暴力を振ることがあるか」などと訊いても口を閉ざしてしまいます。まずは、どのような日常生活を過ごしているかをさりげなく訊きましょう。どんな食事を食べているとか、お風呂に入っているか、家は片付いているか、子供が悪いことをした時に、親がどのように子供を叱るのかなど、家庭の様子を聞きましょう。上手に聞けば、いろいろなことを話してくれるはずです。その際に、どんなにひどい状況でも、驚いたり親を責めるようなことは言わないようにしましょう。楽しそうに、普通の話をするように、興味を持って聞くことが大切です。できるだけ具体的に聴き、それを記録に取ります。そして具体的な内容が明らかになって、虐待のレベルであると判断されれば、児童相談所に通告することになります。通告は義務ですので、ためらう必要はありません。虐待の通告は、公務員の守秘義務よりも優先される事項です。通告しないことは、義務違反であり、違法行為であるということをきちんと理解しましょう。その後は、児童相談所と相談をしながら、その指示に従って動けばいいでしょう。
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